ろくでなし人間と俺

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先生の部屋はマンションの最上階なので、エレベーターを使わなければいけない。 それにしても高そうなマンションだ。売れっ子小説家になるとやっぱり印税とかすごいんだろうか。軽く500万部はいってたよな、確か。 俺、ちゃんと担当やれるのかなぁ…。 「…よし!くじけるな俺!今はとにかく全力だ!!」 そうこうしているうちにエレベーターは最上階へ到着した。 たしか先生の部屋はっと…あ、2014号室か。 チャイムを鳴らそうとした、その時。 ―扉の中からは、ガシャーンと陶器かガラスが割れるような音が聞こえた。 先生以外の誰かがいるらしく、大声で叫んでいる。声のトーンからすると女性のようだ。 あ、まさかこれ…修羅場か?
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