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そうこうしているうちに玄関の扉が開き、中からは目を涙ぐませて真っ赤な顔をしている女性が出てきた。うわあ。顔も髪型もぐしゃぐしゃだ。しかも何故か俺を睨み付けている。
「…何よ…」
「あ、えーと。ここ、浅黄先生の家ですよね…?表札がなくって…」
「あの男なら奥にいるわよ!」
俺は彼女に突き飛ばされてよろけた。それにしても綺麗な子なのに、何で他の女の子に手出すんだろ。
「あ。担当くん?」
扉から顔をぴょこっと覗かせた男は。
俺が思い描いていた浅黄 洋のイメージとは180度違う色男だった。
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