ろくでなし人間と俺

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「ごめんねゴタゴタしてて。上がってよ」 「…はぁ…」 爽やかに笑いかける彼は、すごく整った顔をしている。まさに美青年。芸能人にもなれそうだ。 顔公開したら女性ファン増えそうだな。 「ねー担当くん。名前はー?」 「はい!っえっと…咲田 悠司(サキタ ユウジ)でスッ!」 「咲田くん…か。君結構若いよね…ていうかたぶん俺より…年下?」 「え…俺、27ッスけど」 「ええ!?タメかよ!」 ―童顔で悪かったな。 俺は心の中で毒づいた。 「ひゃあーてっきり年下かと思っちまった。あ、ごめんな?」 「いえ、慣れてますから。」 中学生の時は小学生に見られ、高校生の時は中学生に見られ、大学生の時は酒を買おうとして店員に注意され。 童顔で身長も低めなので、初対面の人には大抵年下に思われる。 ただ、慣れてるとはいえコンプレックスということには変わりない。 「浅黄先生て…モテるんですね…」 「え?何もしかしてさっきの娘?あれは…親戚だよ親戚!うん!」 嘘をつけ。 会話の内容丸ぎこえだったぞ。  
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