56人が本棚に入れています
本棚に追加
悠哉
「…そっか」
考えてみれば、不安なのは俺だけじゃないんだよな…。
秋穂
「みた感じ、同じくらいの歳だしね。
どう接すれば、とかいろいろ考えちゃうのかもね」
悠哉
「そう…だな。
あとで…ゆっくり話してみる」
女の子だしな…きっといろいろあるんだろう。
春菜
「うんっ。それが一番だよ」
しかし…この二人は、俺が家族になることに、なんの抵抗もないのかな…?
悠哉
「………」
秋穂
「ん? どうしたの?」
悠哉
「あ、いや…。
俺、ここの家族になっていいのかな…」
秋穂
「なに言ってんの」
春菜
「いいに決まってるよ!」
なんの躊躇いもなく、すぐに返事をしてくれる二人。
悠哉
「……はは、ありがとう」
それだけで、胸がいっぱいになる。
二人がどんな子でどういう子なのかは全然わからない。
だけど、すげぇいい人たちだよ…。
俺、すげぇ幸せな男だよ…。
春菜
「わからないことがあったら、遠慮なく聞いてね」
悠哉
「うん、ありがと」
秋穂
「春ねぇのスリーサイズとか?」
悠哉
「知りたいですっ!」
春菜
「お、おしえません!!」
秋穂
「胸なんかすごいんだよー?
もうぼいーんて」
悠哉
「それは見た感じで伝わってきます」
春菜
「あ…あぁぅぁ…」
悠哉
「メガネなんかかけなくても飛び出してきます」
秋穂
「あはは、うまいうまい」
春菜
「うまくないよ!!
お、怒るよ、もう!」
秋穂
「ほんとは勝ち誇ってるくせに!!!」
春菜
「へっ!?」
秋穂
「ぼくを見下してるくせに!!」
春菜
「へええ!?」
秋穂
「悔しくないし……悔しくないし!!」
春菜
「え!? えっ!?」
悠哉
「………」
あれは皮肉を込めて言っていたのか…。
春菜
「む、胸なんか関係ないよ!
秋ちゃんは可愛いよ。だから大丈夫!」
秋穂
「……そういう…そういう余裕な態度がまたぼくの胸をえぐるんだよぉ…。
もうこれ以上えぐれないよ…。
これ以上えぐれちゃったら-Aカップだよー…。
もしこれ以上へこんじゃったらティッシュ詰めるんだよー…」
最初のコメントを投稿しよう!