プロローグ

7/44
前へ
/44ページ
次へ
    夏ねぇ 「そうそれだ! あたしはそう言いたかったんだ!」 秋ちゃん 「え!? そうだったの!?」 慶治 「おう」 春ちん 「ふわ…」 夏ねぇ 「なんだそりゃあ!」 秋ちゃん 「結婚だよ」 慶治 「なんだ嫌なのか?」 夏ねぇ 「う…ううん! 嫌じゃないよ。 家族が増えるんだよねっ。 大歓迎だよ」 秋ちゃん 「ぼくももうそんなことでグチグチいうような歳じゃないしね。好きにすればいいよ。ぼくだって好きにするから」 春ちん 「あ、あのあのあの! よ、よろしくお願いします」 智美 「あ…あはは……賑やかなのね…」 慶治 「ほら、一人ずつ自己紹介するんだ」 春ちん 「長女の春菜です。 よろしくお願いします」 夏ねぇ 「三女の美夏ですっ! よろしくぅ」 秋ちゃん 「ちょっと、夏ねぇは次女でしょ! 三女はぼく!」 美夏 「……そうだったそうだった。 次女の美夏ですっ」 秋ちゃん 「そしてぼくが、三女の秋穂。 よろしくね」 智美 「私は、旧姓…坂本智美です。 立派な母親になれるかわからないけど、とりあえず、最初はみんなと仲良くなることから始めようと思います。 よろしくお願い…」 悠哉 「話はすべて聞かせてもらったー!!」 かっこよく扉を開けたつもりで、みんなの輪の中に入っていく。 悠哉 「俺は坂本悠哉! 母さんの自慢の息子で、みんなの人気者。それが俺!」 ビシッと親指を自分の方へ向け、かっこよく自己紹介をする。 こういうのは第一印象が大切なんだ。 最初に、俺はかっこいい、ということを相手に植えつけさせる。 我ながら完璧だな。 悠哉 「美夏さん!」 この、ボインかつ腰まで伸ばされた長い髪の毛が魅力的なおねーさん。 春菜 「え……私…?」 悠哉 「秋穂さん!」 平均的な体系と体格を持つ、ストレートなセミロングがキュートな女の子。 美夏 「………」 悠哉 「そして春菜さん!」 ちょこっとポニーテールが飛び出す頭、そして控えめな胸がチャーミングな女の子。 秋穂 「……ぷっ、あははは」 悠哉 「ふつつか者ですが、よろしくお願いしまーす!!」 最後にはきちんとお辞儀。  
/44ページ

最初のコメントを投稿しよう!

56人が本棚に入れています
本棚に追加