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別に好きなわけじゃない
かといって、
嫌いなわけでもない
暇だったから
ただ、それだけ
俺は、走った
昨日まで
ここにあったはずの
町を探して
砂の上を
死に物狂いで走った。
世界はおかしくなった
泣いているのか?
ひとばんで
町が、ひとつ消えた
これは
今に始まったことじゃない
数年前からそうだった
でも、この
俺たちの町が
つぎの犠牲になるとは
考えもしなかった。
いや、もしかしたら
心の奥底で
望んでいたのかもしれない
助けて、
誰かが言った
俺はこれから
どうすればいいんだ
町が消えたことで
仲間も失ったことになる
おれは、
ひ とり、 な の?
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