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「マオやめろ!」
マオと呼ばれた女は男を見て、そして視線を前に向ける。
ぶつかる瞬間、両者の間に緑の服を来た男が飛び込み、獣を抱え込むようにうずくまった。
男は、素早くポケットから筒状の物を出し獣に刺す。
「ふぅー…」
飛び込んで来た男は大きくため息をつき、ゆっくりと立ち上がると振り返る。
「…!!…テムカ様…私…」
つり上がった大きな目を更に見開き、マオは振り返り男を見た。
テムカと呼ばれた男は諫める様にマオと視線を合わせるだけだった。
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