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この研究に必要な人体は、この計画が持ち上がった時点から世界各国の死刑囚が集められ、巨大な施設に収容されていった。
その中には無実の罪で死刑を宣告された人も少なからずはいた。
死刑囚だけでは実験に対して必要な数より少ないため、極秘裏に国家権力による拉致が行われた。
その被害者となったのは、空中に住む天空人ではなく、今もなお地上に残って暮らしていた人びとだ。
今や政府は地上を棄てたのだ。
そこに住む人達は、彼らにとってゴミのような存在であり、むしろ研究の役に立つならまだ棄てたもんじゃないな。くらいにしか感じてない。
そのように集められた人々は500万人に達し、次々にナノマシンが投与されていった。
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