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二人で生きていくことは
二人三脚だと君は言った
一人が転んだら
もう一人も転ぶんだと
息を合わせて 歩幅を合わせて
一緒に進んでいくんだと
二人で生きていくことは
二人三脚だと君は言った
だから僕達は
歩く速度が遅いのか
と僕は思った
二人の足首を繋いでいる
赤い糸を
自分達の手で切れば
僕達はもっと速く
前へ進めるかもしれない
でも僕達には
それがどうしても出来ない
なぜなら
離れたら
生きていけないことを
知っているから
どんなに遅くなってもいい
ゴールに辿り着けなくなったってかまわない
僕達は二人で生きていく
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