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「なん…だ…?これは」
「…知、らねーよ。はっ、まさか悪霊って奴か!?」
「…いや、悪霊というよりは、この姿は……妖精…?」
「「「ピンポーン☆大正解!僕らは妖精」」」
ここまでの経路を軽く説明しよう。
男子高校生二年生の仲良し三人組、広樹と遵と美智は談笑しながら下校をしている途中だった。
「あっはは、テメ後でコロス」
「遵は弱いから無理だよ~」
「マジうぜぇ…覚えてろよ明日締め上げてやるかんな!!」
「…遵、うるさい」
「んだよ!美智までぇ…オレがそんなに嫌いか?」
「好きではないな」
「…、」
遵がしくしくと泣き、しゃがみ込むと突如として一冊の本が足元に現れた。
「っわ…!?」
思わず声をあげて驚いた拍子に後ろへ転がった。
「あはは、どうしたの?」
「……?」
「ほほ本が、」
「本?あ、本当だ。なんだろ」
広樹はそういうと、本を開けた。
それが今後の三人の人生を狂わせるものだとは知らずに…―。
辺りは夕方にも関わらず、まるで朝のような光に包まれた。
「っ、」
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