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「僕たちは妖精村から来たんだ」
「ふーん。へーそーなんだーじゃあバイバイ」
「ちょ!待ってよ話聞いてよ童が…そこのカッコいい兄さん!」
「ふへへ、しょうがねぇな!短くしろよ?」
(遵って単純だよな、美智)
(…ああ。アホ、だな)
「簡単にまとめると、そこで僕ら三人は妖精界でやってはいけない事しちゃって。…罰として本に閉じ込められて人間界に飛ばされてしまったんだ」
「……ふむ」
「ほぅ~…」
「なるほどね…。でもそれじゃあ何だか人間界は地獄っていってるようなもんだね」
酷いなぁ、と笑う広樹にリアはまだ続きがあるんだ、妙に真剣な顔で語りかける。
「まぁ、人間界へ行く事自体が罰じゃなくてね…。人間界でしちゃいけない行為をしたら、改めて大妖精様から厳しい罰をもらうんだ」
「執行猶予みたいなものか」
「?…何しちゃいけないんだよ?」
「…それはね」
「リア、そこはまだ話さなくてもいいだろ」
リアの話を遮り話だしたのはタカだった。
「んだよ。ここまで話しておいて、今更焦らすの止めろよ」
「ごめんなさい。いずれ話すから」
「いやいやいや。つかよぉ。いずれって何時までオレらについてくるわけ…?」
遵の額に血管が浮き出て今にもキレそうなその時だった。
「まーまー!んな怒んないで。そんなことよりオレとキスしようぜ」
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