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そして、俺は授業をサボる為に屋上に向かった。
中学の時から授業なんてまるで受けていなかった。
まぁ…テストの点数はいつも学年トップだったけどな。
家では勉強してたし、理解すんのは早い方だからな。
それに…俺は1人が好きだからな。
つーか…家じゃあ1人だし。
親はめったに帰ってこねぇからな。
小さい頃から、親は忙しそうで
俺の相手なんてしてもらったことねぇよ。
その頃はじぃちゃんがいたから
可愛がってもらってたけど…
いきなり訳の分からない病気になって逝っちまったし…
だから…
愛情を注いでもらえなかった俺は…
こんなにも、人を信用できないのだろうか…
でも…
ナツメは…少しだけ信用できる奴なんだよな。
《和矢がどんなことをしても…どんな奴になっちまっても… それでも俺は和矢の肩を持つよ…》
そん時の言葉は…素直に嬉しかった。
ナツメは…俺がどんなに暴れても
どんなにお前を貶しても…
俺の隣にいるんだよな…
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