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ここはとある秘境に迎う道なのだがその常に吹き荒れる風のせいで並の人間が渡るのはなかなか難しく、代々この谷を渡る一族にガイドを頼むのが普通であった
ヒュオ―――――……
ヒュオ―――――……
ザッザッザッザッ……
その中を1人、まるで風など気にしないかのようにしっかりとした足取りで歩く旅人がいた
ザッザッザッザッ………
土色のマントに身を包む旅人はマントの丈が長く、尚且つフードを目深に被っているために性別すら識別できない……だがこの谷を渡ろうとするとは中々の腕の立つものか、只の馬鹿か………
すると
「キャハハハハハ!!」
いきなり空から女の高笑いする声が聞こえてきた
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