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何の抵抗も感じず振り抜かれたナイフにホロウは為す術なく切り裂かれ、そのまま黒い霧となって消える
男はナイフをマントにしまうとマントの留め金を付け直し、また風と砂の巻き起こる谷を疲れた素振りもなく歩き始めた
数時間後………
「つきましたか……」
この道中で何度もモンスターを退けた男はそう呟くと、その先にある秘境“光野”が眼前に広がっていた
辺り一面光る草が原生している為に付けられたこの秘境はこの【黄金草】と呼ばれる草自体が貴重な薬の材料になるので利用者が絶えない。しかし群生する場所と育てられる場所が少ないのでこの草がグラム単位で売られる高級品である
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