出会い

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家の周りくらいは見ておいた方が良さそうだな。 俺は真新しい手すりに手をかけ、一階に降りた。 そして、何の飾り気もない玄関を歩き、玄関を出た。 余談だが、玄関の灯りが全く無いので、靴を履くのに10分かかった。 ……本当にクソみたいな余談だった。 さぁ、外にでたぞ。 …と言っても、灯りは街灯ぐらいなので、あまり周りの風景は見えない。 「う~ん…とりあえず左の方を見てみようかな」 そして歩く事、約5分。 なんか、元々少ない灯りが、更にぽつぽつ少なくなってきた気がするぞ…うっすら見えていた街並みも、なんか、草原みたいな感じに変わってきてるし。 引っ越し先は田舎だということは分かっていたが、これはなかなかだな。 これは「街」というより「町」じゃないか? まぁ、俺は都会暮らしだったので、こういう感じはけっこう夢だった。まぁ、ほとんど何も見えないが。 「さて、これ以上行っても何も無いだろうな」 そう思って引き返そうとしたとき… 前方の遠くに、遙か上空から何かが墜ちてくるのがはっきりと視認できた。 なんせ、その物体は強烈な光を放っていたから。 そして地表に衝突したとき、「…チュドーン」と何秒か後に聴こえ、さらにその数秒後、もの凄い衝撃波が突風となって俺に襲ってくる。
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