2章:遭遇

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小型の肉食獣では最もポピュラーな種類だ。黄色いクチバシにびっしりと並んだ歯、食い付かれたらただではすまない。ランポスの意識は眼前のジャンに集中している。 ジャンはゆっくりと呼吸を 一回 二回 「…やるしかない」 ジャンはゆっくり立ち上がり腰の金槌を抜いた。瞬間、ランポスが飛びかかってきた。 ギリギリで右によけたジャンは急いで体勢を立て直す。ランポスはこちらを捉えると再度飛びかかってきた。 鋭い歯が眼前一メートルまで迫る。ジャンは大きく体を振り、そのまま左の金槌をランポスの横顔に叩き付けた。 激しい痛みにのたうつランポス。ジャンは続け様にランポスの頭上に右の金槌を振り下ろす。 「ギャアァァァ……」 弱々しい叫び声をあげて、ランポスはぐったりして倒れ込んだ。 「はぁ…はぁ…」 ジャンもその場に座りこんだ。 日はすっかり落ちていた。ジャンは立ち上がって金槌をしまった。そしてランポスの死体に歩み寄る。 「…今夜は、豪華になりそうだ」 ジャンは腰のナイフを引き抜いてランポスを解体し始めた。
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