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私は出発の準備をすると電車に乗った…
昨日友達が言っていた兄の住んでいるであろうアパートには何が待ち受けているのか…
お兄ちゃん、お願いだから生きていて!
電車に揺られること1時間…目的地に着いた私はタクシーに乗り運転手さんに昨日聞いた住所を伝えた。
10分程度で兄のアパートに到着した。
築30年というところだろうか…2階建てのそのアパートは階段のところが所々はげたりしていて外観はあまり美しいものではなかった。
一階の郵便受けで兄の名前を探す…
203 岩間 孝行
あった!!
私は急いで2階に上がると203の部屋の前まで走った。
新聞受けには入りきれないほどの新聞があり恐らく相当の間家には帰ってきていないようだった。
どこにいってしまったんだろう?
私はその場に立ちすくんでしまった…
そして途方にくれ、空を見上げ視線を周りに向けた。すると…
山………!
兄のアパートの裏側に小高い丘のような山があったのだ
それは私が以前フラッシュバックでみた光景そのものだったのだ。
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