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私も妹として参列しなければ…
と会場に近づいた。
たくさんの白い花に囲まれた祭壇には兄の遺影が…
違う!…
花に囲まれにっこり笑ったその遺影は私の顔だったのだ…。
泣き崩れる母の肩をしっかり支えてあげていたのは紛れも無く私の夢に出てきていた兄だった。
私はやっと自分が死んでいると悟ったのだ。
兄が死んでいたのではなかった…
山に埋められていたのは私自身だったのだ。
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