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「はぁあ!お、女やめろ…い、痛いぞ!!」
「どうですか?気分は?気持ちですか?」
「気持ちだと!あるわけないだろ!!」
「そうですかー?じゃあ…必殺技!!おりゃあ!!」
「ぐはっ!?」
(今更だけど…柔道習ってて良かった。抱き締められた時は、焦ったけど…)
「やった!倒した!じゃあ…私は…きゃ!?」
逃げようとしたが、腕を引っ張られた。
そして、綺麗な…じゃなくて変態な男の人に押し倒された様な形になった。
そして、その人の顔が近づいて来たと思い目を瞑ると………
「…………?」
「おい…女…これ何処で拾った?」
目を開けると、さっきまでのヘラヘラした顔じゃなく真剣な顔になって、私の腕に付いている時計を見ていた。
「あれ!?
綺麗になってる!?」
時計は、錆びが無くなっていて、綺麗に磨いたようにキラキラとしていた。
「おい!これを何処で拾った!?」
(うわ…本当にさっきと別人…)
「ひ、拾ったというか…お婆さんが…」
(な、何て言えば良いんだろ…)
「まぁ…いい。だが、絶対にそれを他人には渡すなよ!それを、渡した奴によっては…この世界が終わるかもしれないからな…」
(この世界が終わる…??)「くふふ…まぁ…」
「まぁ…なんですか!?」
「なーんでもない!てか、ちょっと…こい…」
いきなり立ち上がると、私の腕を引っ張った。
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