間違い白兎

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青空、ゆっくりと浮かび動く雲。平和な日和。平和過ぎて退屈だ。 「あ…外した。」 木に作った的に、玩具の銃を向けて、少し悔しそうに言う。 そんな少年の名前はシャオ。綺麗な金髪の少年だ。 「宿題…終わったし、母さん帰ってくるまで時間あるし、暇だなぁ。」 真っ青のパーカーを腕まくりして、カーキのズボンを探検隊を意識したブーツに入れ直した。 そして、森の中を、暇だ暇だと言いながら、歩き回り始めたのだ。
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