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「青少年健全育成条例改正案」は2010年3月を境に国民に広まり、6月の審議会で否決という結果となった。
実はこの都条例のはじまりは2008年12月に石原慎太郎都知事及び倉田潤を始めとする治安対策本部、警察官僚により提案されていたのだ。条文を成立するために何度か会議が開かれたがその意見は以下の通りだ。
「前に青少協でやってたときも、ポルノを禁止するというときに、一番強く反対とかメールを送ってきたり、脅迫状とかということをやった人たちは漫画家集団なんです。特に児童ポルノをかいている人たち。この人たちはいわば狂信的なグループではありますよね。
「漫画家の方たちがすごい議論を持ってきて、何とか法制化するという人に対して攻撃をするということだったんですけども、どう考えても暴力で、エビテンスを出す時間もない、必要もないぐらい暴力ですね。」
「例えば児童に対する児童ポルノの愛好者の人たちが児童に悪影響を与えるとか、漫画のひどいものが出ているといったら、その人たちはある障害を持っているんだというような認識を主流化していくことはできないものか。」
等と言った「青少年に健全」とはかなりかけ離れた発言ばかりであったという。つまり漫画家に対しての中傷的な発言である。そもそも本当に政府に対して脅迫状等送りつけたのだろうか。少なくとも私は政府が一方的に言っているようにしか思えない。
そして政府内で密かに可決に向けての活動を行って来たが、2010年2月下旬に公表したことにより、漫画家等が猛反対し3月の審議会で継続審議、さらに6月の審議会で否決という結果となった。
しかし、石原都知事を含む規制派団体は諦める様子はなく再提出する様子だ。
では次のページから都条例の中身について触れていきたいと思う。
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