第一章~襲撃

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異世界のある大陸の中央部に位置する大国、フリーデン王国。 この国は豊かな自然と人が共存し、科学よりも魔法が発展している。 周りの国々は戦争を続け、飢えや貧困、そして戦いの中で流された血で世界は混沌に溢れかえっていた。 しかし、そんな中フリーデン王国だけはここ半世紀の間、戦争というものとは無関係で平和な国だった。 そんなフリーデン王国の中央部に位置する王都フェイト。 そこにある国王の住まいである白い大理石でできた優美な白亜の城、スペランツ城は正に王国の平和を象徴するものだった。 城は城壁に囲まれてはいるものの、傷といったものは一切なく明るい日輪に照らされ、その汚れなき潔白さを輝かせていた。 そんな主城のすぐ隣には赤いドーム状の屋根が特徴的な王立図書館がある。 ここには大陸全土の本が集まる。 年代を問わず太古のものから真新しいものまで。
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