<第1話>

2/2
前へ
/63ページ
次へ
「でたな! 悪の化身キング オブ サターン! 皆、行くぞ!!」 『おう!!』 「レッド!」 「ブルー!」 「グリーン」 「イエロー!」 「ピンク!」 『5人そろって正義の味方、○○レンジャー! ただいま参上!!』 ドオォォォン!! レッド「うわあぁぁぁ!!!」 ブルー「レッドが爆発に巻き込まれたぁぁぁ!!」 イエロー「またかよ だから登場の時の爆発は無くそうって言ったのに」 グリーン「………」 ピンク「あ、メール」 キング オブ サターンと呼ばれた全身を黒い衣裳に包まれ頭に角を生やした者は目の前で行われている騒ぎを静かに眺めていた 爆発に巻き込まれ重傷を負ったレッドに、必死にレッドに呼び掛けているブルー 呆れながらそれを見ているイエローに、雲を眺めているグリーン ピンクに至ってはケータイをいじっている 一見おかしな光景だが、それを見馴れてしまっている彼にはいつもの光景としか捉えられていない 「帰っていいかな……」 その呟きは誰にも聞かれることなく空に消えていった
/63ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加