プロローグ

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そういえば自己紹介も済ませてなかったね。 僕は、テリミオス=カータルト。通称ミオ。 魔法学園に通うごく普通の・・・って、魔法学園ってところで最早普通とは言いがたいけど・・・。 僕自体は、普通より、ちょぉっっ~~~~~っぴり頭の悪い男子高校生。 ちょっぴり、ちょっぴりなんだからね? そんな僕に父が薦めた学校が、今僕の通う私立聖嘩学園。世間では超難易度の高いハイレベル校として噂される学校だ。 そんな学園に、頭が悪い・・・じゃない。 ・・・ちょっぴり学園とは縁がないと言える僕をわざわざ受けさせた父さんは・・・多少頭イってたんじゃないかなぁ。 それとも新手の嫌がらせ? まぁ、それは置いといて。嫌々ながらも父の勢いに負けてしまった僕は、おぼつかない足取りで試験会場に向かい試験を受けた。 一風設備の良い豪華な学校のイメージで、魔法学園なんてイメージは全くなかった。 それはそうだろうな。魔法なんて認知されていない世の中なんだ。周りから魔法学園だなんて知られないように抑えていたんだろうなぁ。 んで、軽い気持ちで、ふつ~の試験を受けて帰宅した。試験内容は見た感じ普通のものだった。 意味の分からない数式やら漢字やら英語やら。僕にとっては、それこそ魔法の呪文が並べられている感じだったけど。 魔法関係のものは無かった・・・かのように思えたが、後から聞いた話では、試験なんてのは形だけで本当は校内に入る瞬間に魔法の素質があるかのチェックがあったらしい。 …全然気づかなかったけどね。
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