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?「おっかしいなぁ…。転校生は、まだなのか…」
ボクたち三人がキッチリ怒られたあと、HRを済ませて出ていく先生が漏らした言葉をボクは聞いていた。
「ユイリ先生。転校生って何ですか?」
ボクは廊下にいる先生に尋ねる。先生は頭をかきながら、ため息を吐く。
彼女は…って、そう女性だ。
喋り方などが男らしいので小説では勘違いされやすいよね。
改めて彼女は、佐野芽 唯里先生。(さのめ ゆいり)
ボクたちの担任兼、魔法教師。
この学園の先生達の中でも上位の実力を持っている先生だ。
ちょっと口調があれだけど、美人だし、眼鏡だし☆
良い先生なんだよねぇ~。
…なんだよね?
「なんだミオ…?まだ怒られ足りないのか?」
ユイリ先生は、じとーっとした目でボクを見た。
き、機嫌悪いのかな…。
「いっ、いえそんなワケじゃあぁ~。あははは…」
「ふぅ…冗談だ。実は困っててな。転校生が来ないんだ」
「転校生ですか?初耳ですよ?」
そんな噂も上がらかったし。
ボクたちが入学して一ヶ月なのに、こんな中途半端に転校してくるなんてヘンだよなぁ。
…そもそも、この魔法学園に
転校っていう制度事態存在していたんだね。
「知らせていなかったからな。皆を驚かせようとしていたのにコレだ…。まぁ、学園長が見込んだ子みたいなんでな。バカな理由で遅れてるワケではないとは思うんだが…」
学園長が見込んでる子って……んむっ、どんな子何だろう?
きっと、魔王みたいに高笑いしながら片手で人を殺せるようなやつなんだろうなぁ~。
「…ってことでだ。探してきてくれミオ」
「了解っすぅ~☆……って何でボクなんですか!?」
ボクが魔王探しなんて嫌ぁああ~!!魔法も使えこなせてないのにぃ!!
「おまえさっき、私に怒られたばかりだろ?ここで挽回しろ」
「嫌ですよぉ~。じゃあ今度、ボクと添い寝してください」
ここで軽い感じに言えば、勢いで了承してくれるハズだ!
さすがボク♪
「嫌だ」
何の躊躇もない!!
「早く探しに行け…。それともなんだ?先生の魔法を見たいのか?いいだろう、体で体験させて…」
「行きます!行かせてください!」
鬼だこの人…
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