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「…まぁ、そのリバティって人が実際にどんな人かなんてわからないけど、“僕ら”にとって良い存在じゃないことは分かるよねぇ」
「うん、そうだね。まぁ、私達が倒せるような人だったら、もし見かけたらちょっと倒してみましょう、みたいなノリでいいよね。私達の旅の目的はそんな大それた非現実的なことじゃないんだし」
「あはは…それもそうだねぇ」
「というかリバティってヤツ、人なのかな?なんかいろいろ凄いことやってのけちゃってるから、普通の人間じゃなさそうだけど…」
「う~ん…、どうなんだろ…僕もそこまでは知らないからなぁ…。」
「ま、いっか。悩んだところで何も変わんないし。とりあえずこのまま進みましょう」
そんな風に話を簡単に終わらせると、2人は歩き続けようとするが――。
――ピィ――、
そんな2人の頭上から、小鳥の鳴き声(のようなもの)。
「ん?」
2人揃って声をあげて見上げると、目の前に巨大な鳥の顔面。
「――うわぁぁ!?」
ざすっ、
そんな音と砂ぼこりをあげて、巨大な鳥は嘴から地面に突き刺さる。
一方、それを後ろに跳ぶことで緊急回避したクリスとチョコは、目の前の異様な光景に目を見張る。
嘴が地面に刺さり、身動きが取れなかった鳥は、大きな翼を広げて羽ばたくことで、自力で嘴を引っこ抜くと空に飛び立つ。
そして空で体勢を立て直すと、今度はクリスのみに向かって急降下してきた。
しかしこの鳥、殺気剥き出しである。
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