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「な、なんで私達に向かって来るかはわかんないけど…、」
クリスはその攻撃を後退で避けると、
「私の武器の見せ場…かな?」
ニヤリと不敵に笑った。
そして――、
クリスは、“睡魔の唄”をうたった。
ゆったりとした曲調だった。チョコの頭まではとどかない曖昧な唄。
しかし、大きな鳥にはしっかり頭までとどいているようで、
鳥は大地に、ゆっくりと倒れた。
否、眠りについたと言ったほうがいいだろう。
すると鳥の身体から、なんだろう、黒いオーラのようなものがでてきて、それがでればでるほど鳥のサイズは小さくなっていく。
そして、黒いオーラが出なくなった頃には、鳥はわりと普通の大きさの、普通の鳥になっていた。
「わ…やっぱり普通の鳥だったんだぁ…」
チョコは安堵したようにため息を吐いた。
「…何かに操られてる感じだったよね…。なんか黒いオーラ出てきたし…」
クリスは思ったことをそのまま口に出した。
そして、
『…リバティの仕業だったり…』
2人の声が揃う。
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