魔族の血(過去編)

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それから私は、上級天使アレクシエルに言われる通り神の言葉をかかれた聖書に目を通し読みました。 「おお…神よ…(自己嫌悪)駄目だ!俺にはこれ以上読めない!蕁麻疹が出てきてるぞ?」 スパン💥 アレクシエルは、私の側でいて何処からかハリセンを出し頭を叩きました。 『貴方が犯した罪を考えればそんな物等可愛いですよ?我慢なさい。先程言った言葉…』 「分かった!頼むからそれ以上言わないでくれ。」 『貴方にしては随分物分かりがいいですね?これも神の導きでしょうか✨』 アレクシエルは、何か勘違いをしていましたが私はそっとしておきました。 「勝手に言ってろ(呆れ)」 『何かいいました?』「何でも無い!(こいつ地獄耳か?天使の分際でいい耳を持ってやがる💢)」 『貴方の心の声は筒抜けですよ?』 「性格悪いなお前😒」『貴方よりはいいと思いますよ😃』 私と彼の性格の不一致は天使と悪魔…天敵だからかもしれないですね。 「それで、神の道を迷える羊とやらに導いて金を貰うのか?」 スパン💥 『下品な言葉を慎みなさい。金ではなく有難い寄付金ですよ。信仰心が深い信者達が教会に寄付をして下さるのです。』 「お前、どこからそんな物を出してくるんだ💧」 『企業秘密です。私から貴方への愛の洗礼ですよ。ああ、それと私が今日から貴方の監視役及び守護天使になるので宜しくお願いしますね?』 「最悪なやくまわりだな?お前の性格は天使より腹黒い悪魔よりだぞ?」 『貴方が私をそうさせてるのですよ。これからはビシビシ指導しますからそのつもりで』 爽やかなアレクシエル天使の裏側に邪悪な思想がある事等この時は気付いていませんでした。それも、あの時の私がまだ未熟だったからだと思います。 「天使様なら優しくしろよ?」 『貴方には無理ですね!(キッパリ)』 「即答かよ💧」 『はい、何かいけませんでしたか?😃』 「もういい💧」 流石の私もアレクシエル天使の私への邪悪さに疲れて反論する意欲を失っていました。 『貴方をいつの日か立派に改心させ聖職者として子羊達に尊敬される様になって欲しいから態と意地悪を言ってるのですよ✨』 「態と…あれは結構本気だと思うぞ?」 『愛ゆえの事ですからね❤』 「気持ち悪いからやめてくれ💦」 『おや、そうですか?これは貴方には効果的なのですね。』 「お前、本当に天使か?」 『稀に堕天使になります』 「!!」 『嘘です』
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