魔族の血(過去編)

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私はアレクシエル天使の厳しい聖職者としての指導に文句をブツブツ言いながら頑張りました。 『神の言葉に従い…』 「神の言葉に従い…」 『やる気を見せて下さい。神の言葉は偉大なんですよ?貴方がその様なやる気の無い態度なら信者はついてきませんよ。』 「仕方ないだろう?俺は元魔界の王子なんだから真面目にやれるわけない!」 『過去の事等忘れなさい。貴方はこれから神の…』 「神の下僕…僮か?」 スパン💥 『私の指導が理解して頂けなくて残念です。』 涙目になりながらのアレクシエル天使の嘘臭い演技に私は呆れました。 「天使がハリセンなんか隠し持ってねぇよ💨」 『指導用です!』 一ヶ月くらいアレクシエル天使の厳しい聖職者としての指導を受け私は何とか牧師の道に辿りつきました。 「何と!アレクシエル天使を守護天使様に持たれているのですか?貴方は神に選ばれた素晴らしい方なのですね✨」 「ハハ💧そうみたいですね。」 牧師となり自分の教会を持つ為には法王様の許可無しには教会を与えてはくれず、牧師として勤める事も出来ません。 「アレクシエル天使と神のお導きを信じ貴方に新しい教会に牧師として勤める許可を与えます。」 「有難うございます、ラフィル法王様。」 「ああ…羨ましい✨アレクシエル天使様の美しさは天使界で一番とされていて最強を誇る力を持たれています」 「はぁ💧」 「いつかアレクシエル天使様の美しく可憐な姿を見せて下さいね✨」 「そうですね💧」 「見苦しいですよ、ナックス?言葉を慎みなさい。ラウル牧師貴方の活躍と教会のご発展を期待しています」 「はい!」 法王様のお済み付きと新しい教会の牧師としての許可を得て私は聖十字架を首に下げ新しい教会へ向かいました 『フフ…何もしらないでいる事も大事ですね。』 「アレクシエル天使の本性を知ればさっきの人は幻滅されますよ」 『心配には及びません。私は賢い上級天使様✨なので隠し通せる自信がありますよ😃』 「すごい自信ですね😓」 最近…前からだとは思いますがアレクシエル天使の性格がどんどん邪悪になっているのは気のせいでしょうか?神様も呆れてないといいですがね💧 『ここが、最近新しく建てられたシュヴァイル教会ですか?美しいですね。私にピッタリですよ✨』 「天使様は大事な時にしか出てこられないからピッタリも何も…」 こうして今に至るわけです。
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