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少女の闇が暴走し始めた…
ブワッ➰
「ラウル牧師、皆を避難させて下さい。少女の闇は私が抑えますから。」
「シスターレイア…分かりました。あまり無茶をしないようにして下さいね?」
ラウルは、ミサに訪れていた者達を教会から出した。事態にきずいた者達は慌てて教会から出ていく。
「皆さん、慌てないで下さい。落ち着いて…」
「ジュエル?何処なの?」
少女の母親が彼女を探していた。ラウルは、母親に事情を話し避難して貰った。
『苦しい…助けて!』
ブワッ➰
「お願いだからおとなしくして!私が闇から解放してあげるから。」
レイアは少女にゆっくり近付いて行った。
だが、少女の闇はどんどん増していく。
「シスターレイア!危険ですから下がって下さい。」
「出来ないわ!この子は私が…助けてあげるの。」
「ですが、少女の闇はそう簡単に解放できませんよ?」
「分かってるわ!この子の闇は多分大物の悪魔によって生まれた物よ?」
「悪魔と少女が契約したのですか?」
「…この子は、誰かに救いを求めていたの。でも、誰にも気付いて貰えなかった。母親に虐待を受けていたのを黙って耐えるしか無かったのよ!」
「それで心に闇を抱え悪魔がそれを知り契約させたのですね?」
『痛いよ、もう止めて~!!』
少女の悲痛な叫びが闇の力を引き出す。
(ククク…もっと憎め!お前が憎む程悪魔の力は強くなるのさ。)
「!悪魔を捕まえて引っ張り出すからラウル牧師はこの子を押さえてて。」
「分かりました。」
少女の中から悪魔の声が聞こえた事に気付いたレイアは、少女の中に手を突っ込み悪魔を引っ張りだした。
(!?何をする?離せ!!)
「か弱い少女の中に悪趣味な悪魔がいるのに見逃す訳にはいかないわ。…私は悪魔が大嫌いなの!!」
ポウッ✨
少女の中からレイアに引っ張り出された悪魔は名前を知られないように必死だった。
「…悪魔の名前が出てきたみたいね😁罪深き悪魔シャニエルよ、炎獄の中で眠りなさいな。」
レイアは得意の炎でシャニエルを囲み燃やした。
(ギャー!熱い…ぐぁ~っ!)
「…案外小物だったわね。ガッカリだわ。」
「お疲れ様でした。」
「少女は大丈夫なの?…💧やだっ、私ったら言葉使いが。」
「構いませんよ。シスターレイア、少女は無事です。疲れたのか気持ち良さそうに眠っていますよ😉」
「よっぽど辛かったのね?」
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