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母親の体を調べた結果悪魔の気配は感じられなかった。もちろん天使様の力もかりての結果だが…
「お母さん…貴方の体に悪魔はいませんでした。虐待の事実を悪魔のせいにした事で彼等を敵に回したかもしれませんが…」
パリーン💥
教会の硝子が急に割れた。結界を破られ悪魔が教会に入ってきた。
「自分の責任を悪魔のせいにするなんて人間とは都合のいいものだな?」
「本当ね。この女狂ってるからどの悪魔もつきやしないよ。悪魔も契約者を選ぶ権利があるからね?」
「(双子の悪魔姉弟イヴとディエラ!何故彼等が此所に来たんだ?)」
「ヒィッ!悪魔…」
「あんたに悪魔よばわりされたくないんだけど?」
「この人に何か用ですか?」
「目障りだから排除しろって上からの命令がでたの。その女何でも悪魔のせいにするから皆切れてるのよね?」
「…悪魔が人間を裁くのですか?罪深き者は懺悔の心があれば救われます。罪を償い…」
「これだから神に遣える者って嫌いなんだよね?その女より先に牧師を片付けるわ♪」
「イヴ、一人で大丈夫か?」
「平気よ!優男だから女には手が出せないでしょうからね?」
「…」
ラウルは、レイアとジュエルを気遣い鍵をかけた。教会の扉の鍵も…。
「あんた一人で大丈夫なの?何なら助っ人呼んでもいいわよ。でも、私には叶わないだろうけどね😜」
「…今の内だけですよ。そうやってからかえるのも。」
「イヴ…この牧師何だか様子が変だぞ?」
「…そう言えば急に寒気がしてきたわ。」
辺り冷たい空気が流れる。イヴとディエラは、何か嫌な予感を感じた。
「助けて…まだ死にたくないわ!」
「大丈夫ですよ。貴方はまだ生きる価値がありますからね?」
「貴方は一体何者なの?」
「直ぐに分かりますよ😃」
「イヴ!牧師に構うな。女を殺せ!!」
「体が動かないの。」
「冗談だろう?…!この冷たい空気がイヴの自由を奪っているのか?」
ゴーン🔔
教会のベルがいきなり大きな音を立ててなりひびく。そして、誰も演奏していないオルガンから音が流れた。
「この音楽は…地獄の…」
「まさか、お前は魔界を裏切った悪魔の王子…」
ラウルは、髪をほどき眼鏡を外すした。それを見た三人はあまりの恐ろしさに腰が抜けた。
「さぁ、懺悔の時間だ。神に祈る覚悟はあるか?それともこのまま死ぬか?選ばせてやろう。」
ラウルの正体…悪魔の王子君臨!
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