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元魔界の王子ランギルスの姿に二人の悪魔は目が点になり震えていた。
「残酷で血も涙もない魔界の最凶王子…」
「姿は美しいが、敵に回すと厄介だと言われた貴方が何故人間側に…しかも、神に遣えているのですか?」
「貴様ら悪魔に答える必要はない!さっさと選べ。早くしないと勝手に決めるぞ?」
「お許しを…私達は上からの指示により動いているのです。」
「貴方様を敵に回す等とんでもないです!」
「他愛もない。今更怖じけづくとは情けないものだな?この女の命は俺が預かる。お前達の命は…指示した者に奪って貰うか?」
「ヒイッ!そんな…💧」
ザッ
「イヴ、ディエラ…何をしている?早く女を…!?」
イヴとディエラの監視役の悪魔は悪魔の王子ランギルスの姿に驚いた。
「お前がこいつらに指示を出した者か?」
「ランギルス様!まさか、貴方が此処にいるとは知りませんでした。」
「知っていたら手を出さなかったのか?」
「それは…」
「上には逆らえないという事か?くだらないな。だから魔界から出たのだが…」
「命令に背く事は出来ません。幾等貴方が相手でも邪魔するなら容赦はしませんよ!」
「やるなら話は早い。さっさと片付けてやろう!」
イヴとディエラの監視役グリエルがランギルスに戦いを挑んできた。少しの間人間の姿で生活していたからといって力が弱まるわけではなく、むしろ力を蓄えていたのだ。夜の悪魔退治用としての理由もある。
ブシャッ ザーッ
「くっ…流石ですね?力はあの時ねままですか。」
「この力と姿は悪魔用にともしもの時の為に封印されているからな。自分の力の無さを恨めよ?」
「撤退だ…」
グリエルは、ランギルスに左腕を切られ深手を負った。だが、命迄奪うきはなかったみたいだ。
『当然です!あのぐらいで済んだから良かったものを…命を奪っていたら私が指導した意味がなくなりますからね😁』
「黙れ!クソ天使💢」
『貴方と言う人は口の聞き方がまるでなってませんよ!お仕置きですね💢』
シュルッ
「なっ…何をする💧」
『辱めを受けて貰いますよ。しばらく反省してなさい!』
ランギルスは、ラウル牧師の姿に戻った。だが…
上半身裸である。
ガチャッ
「ラウル牧師…!?なっ…何という格好をしているの?…ジュエルちゃんが起きてきたらどうするのよ?服を着なさい!」
レイアはラウルを見て赤面した。
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