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闇は光を求める…
光は闇を受け入れない
「ん…此所は何処?」
ジュエルは、目を覚ましベッドから起きて部屋から出た。
「天使様にお仕置きされる様な事って何をしたのかしらね😒💨」
「…それは恥ずかしくて言えません💧」
「今日はこのままの格好でいるの?せめて服ぐらいは…」
「…キャー!!」
ジュエルは、ラウルの格好に目が点になりしばらくして絶叫した。
「…💧変態ですかね?」
「ジュエルちゃんには刺激が強いみたいよ💨」
「二人揃って何やってるんですか~!?」
ジュエルは、上半身裸のラウルと密着?しているレイアを見て絶叫したみたいだった💧
「そっちなんだ😓」
「ジュエルちゃん、怪しい事はしていませんよ。事情があって私は天使様から罰を受けているのです。」
「その罰が今の格好ですか?」
「天使様も面白がってるんじゃないかしら?」
「そうみたいですね💧」
ジュエルは、二人の関係に不信を抱いたが天使様の事だけは信用したみたいだ。
「…神よ、私が娘にした罪をお許し下さい。ジュエルとは離れたくない…」
母親の目から一粒の涙が頬をつたいこぼれた。それは、自分の過ちに気付き心から悔いている懺悔の涙だろう。
「ママ…」
「ジュエル…ママを許して。」
ヒュン!母親とジュエルが和解しあったと思った瞬間、天井から長い槍が降ってきて母親の心臓めがけて命中したのだった。槍は母親の体を貫いた…
「ママ!」
「ジュエル…ごめんな…さい。」
母親は即死だった。目の前の残酷な状況にラウルもレイアも固まってしまった。ジュエルは母親の死を見たショックから大声をあげて泣き出した。
「ママ…嫌ぁ~~!!」
『悲しみは怒りを生みます。また、ジュエルちゃんに闇が…』
「シスターレイア、ジュエルちゃんを優しく抱き締めてあげて下さい。」
「ジュエルちゃんの体に闇の力が働いてて近付けないわ!」
「大丈夫ですよ。貴方は、ジュエルちゃんを助けてあげたいのでしょう?」
「…分かったわ。」
レイアは、悲しみの果てにくれたジュエルに静かに一歩ずつ近付き優しく抱き締めた。
「…温かい。ママ…」
闇が消えた。レイアに抱き締められた事により安堵したのかジュエルは落ち着いている。
「ジュエルちゃん…ママの事本当は嫌いなんかじゃ無かったのよね?」
ラウルは、亡くなったジュエルの母親の遺体に白い布を被せ神に祈った。
「迷う事なきよう彼女の魂を光に導いて下さいアーメン…」
『母親の魂は神が正しく導いてくれますよ😃しかし、許せませんね?ジュエルちゃんに母親の死を見せるなんて…』
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