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何故、人は罪を犯すの?その過ちに気付いた時にはもう遅いのに…
「助けて…」
最悪の夢をみた。
牧師のパジャマは、嫌な汗で濡れている。
少女が、夢の中で自分に助けを求めていた。妙にリアルで、それが神からの指示なのかと思うぐらいに記憶に鮮明に残っている。
「先程の夢が私に神が与えた試練なのですか?」
彼は過去に大罪を犯し、神からは逃れられない運命になっている。それがどんなものなのかは明らかになっていないが誰も知ろうとはしない…
人には詮索されたくない秘密があるというもの。
「…私に彼女を救えと言うのですね?」
すると、脳裏に神の声が聞こえてきた。
過去に神に会っているラウル牧師は平常心で神の言葉を聞く。
『そうだ。今のお前には必要な事。光の導きに従え。少女を救う事で新たな道が開かれる。』
神は謎の言葉を残し消えていった。
「光…何の事でしょう?」
光ある所に闇あり。
闇ある所に光あり。
誰の心にもどちらともあり、今は均等だが、どちらかが強くなると人は変わる。
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