神への懺悔

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翌日の朝、今日は日曜日でミサが行われる日だった。 「ラウル牧師様~来たわよ💓今日のお菓子は何かしら?」 「おはようございますクロエさん。今日のお菓子は、シュークリームですよ」 ラウル牧師は、家事全般が得意でもあり、お菓子は信者達の間で評判も高い。 お菓子を目的に教会に通う信者がいるくらいだ。もちろんラウル牧師 目的の者もいるだろう 「可愛い女の子ね💓あんな子信者にいたかしら?」 オカマのクロエは、少女を不思議そうにみつめる。 そして、その事に気付いたのか少女も母親に手を引かれながらもチラリとこっちをみた。悲しい表情をして… 『助けて』 ラウル牧師の脳裏に昨日の夢の少女の声が聞こえた。何かを訴えているかのように頭痛が襲う。 「ラウル牧師大丈夫?」「…はい。」 先程の急激に襲った頭痛もやまり、気が付くと視界から少女は消えていた。 「少女はどこに消えたのでしょう?」 「母親の隣に座っているわよ?なぁに、ラウル牧師はロリコンなのかしら★」 少女が自分を見ると頭痛が襲ったのは偶然などではなく、何かを伝えようとしていたのだと感じた。 (あの少女が、神の言う光なら助けなくてはいけないな。しかし、何をすればいいんだ) まだ、あの少女が光だという確証は得られないが何かを感じるのは確だ。 『心を閉ざした者は、そう簡単に心を開かないわ。だって、闇を抱えてるんですもの? 貴方には、あの子を救えるのかしらね?』 教会の範囲内に張られている結界から声がした。悪魔だと思われる 『悪魔に渡す前に神の力で救いますよ。』 心の目で悪魔の居場所を探して自分の存在を示した。 『あんたは!牧師なんかじゃないね…』 悪魔の言葉に不適な笑みを浮かべるラウル牧師だった。 いよいよ、彼の素性が明らかになってくる。
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