おとなりさん。

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今まで、住んでいた和歌山県を離れ、埼玉県の西浦高校という所にいくことになった私こと、倉山 真心。皮をかぶって作り上げてきたお友達が私を送り出してくれる…。 「ばいばぁ――――い!」 車で五・六時間。ついた先はこれからはじまる、高校生活に必要な私の「居場所」となった。 ついたのはお昼頃。私も、おりた…―その時。 バッコーン…。なにかが、綺麗な音を立てて、私の頭をヒットする。 「いってぇ…。」 ??「あ、の、…だい…じょう…ぶ?」 「え?うん。君が当てたの?」 ??「オレ…じゃ…な、い。でも、当てた子…しってる。」 「じゃあ、連れてってよ!私は、倉山 真心。よろしく。」 そう、蜂蜜色の髪をもつ少年の前に、手をさしだした…。 ??「うぇ…よろ…しく。オレは…み、三橋!三橋 廉、だ…」 そういって、私の手を握り返してきた。 …なんて暖かいんだろう。真心は、少し、暖かさをしった。
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