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「ねぇユカあれちょっとヤバくない?」
「うん…。」
ユカは教室の窓から陽斗達のケンカの様子を心配そうに見ていた
周りの男子生徒達が挑発していた
「おっやってるぞ!おぉやってやれ!」
その声はあちらこちらから聞こえてきて、さらにヒートアップしていく
「ケンカなんて…。なんであんなことするんだろう?」
ユカはそうつぶやいた
一方陽斗達は、3人にも関わらず、どんどん敵を倒していく
もうあと4、5人という感じだ
「くそっ何でこんな多いんだ、めんどくせぇ」
「おい、陽斗後ろ後ろ!」
龍太郎が叫ぶ
陽斗が殺気を感じ、拳をあげ、激しく相手のお腹にパンチした
「まったく…。何だよ…。オレを倒そうなんて10年早いんだよ」
相手はお腹を押さえながら失神した
陽斗が辺りを見渡すと、20人ほどいた男が、全員うなだれていた
「今日はさすがにきつかったなぁ」
「本当だよ。もう…」
そう言うと荒い息を押し殺し、三人は肩を組み合った
一方教室は歓喜の渦に盛り上がっていた
「あいつらすげぇなぁ」
「そりゃそうだろ。毎日ケンカしてるらしいし。傷跡絶えねぇしな」
「オレあいつらと関わらないようにしよ~。何されるか分からねぇ」
「超カッコいいんですけど!陽斗さん」
「えぇ私わぁ、龍ちゃんの方が好き」
「龍ちゃんって?」
「龍太郎くんだよ!あぁカッコいい!」
ユカはそんな会話をバカらしいと思いながら聞いていた
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