22人が本棚に入れています
本棚に追加
陽斗達は肩を組み合ったまま、校舎の中に入っていた
廊下には教師達がいて、冷たい目で見たり、恐ろしい目でみたりと、陽斗達は完全に、先生達にも恐れられ誰も逆らうものはいない
屋上までの階段を上る途中、陽斗の体に異変が現れた
「あっ…」
すると陽斗は苦しそうに胸を押さえ、息を荒げ始めた
「おいっ陽斗!陽斗!だから言っただろ!無理すんなって…」
龍太郎が背中を撫でる
「くっ薬…。オレのポケットの中」
「分かった。ポケットの中にあるんだな…」
陽斗は顔を歪ませながらうなずいた
洋介が陽斗のポケットの中から、透明なプラスチックの箱を取り出した
白いカプセル状の薬
洋介はすぐに箱から薬を取り出し、陽斗の口に入れた
「大丈夫か?」
陽斗は苦しそうに飲み込み、目を瞑った
「おいっ陽斗!目覚ませ!」
「バァカ~。死んでねぇよ。目閉じたくらいで人を勝手に死なすなっ」
まだ息は荒いがピークは過ぎたらしい
しばらくすると陽斗は平常心を取り戻し、立ち上がった
「もう大丈夫か?」
「あぁ一時は死ぬかと思ったけど、このとおりもう大丈夫。心配かけて悪かったな」
「も~う。本当心配したんだぞ、」
「無理すんなよ」
龍太郎が肩を叩きながら言った三人が屋上に上がると、彼女が来ていた
最初のコメントを投稿しよう!