月と太陽

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陽斗達は肩を組み合ったまま、校舎の中に入っていた 廊下には教師達がいて、冷たい目で見たり、恐ろしい目でみたりと、陽斗達は完全に、先生達にも恐れられ誰も逆らうものはいない 屋上までの階段を上る途中、陽斗の体に異変が現れた 「あっ…」 すると陽斗は苦しそうに胸を押さえ、息を荒げ始めた 「おいっ陽斗!陽斗!だから言っただろ!無理すんなって…」 龍太郎が背中を撫でる 「くっ薬…。オレのポケットの中」 「分かった。ポケットの中にあるんだな…」 陽斗は顔を歪ませながらうなずいた 洋介が陽斗のポケットの中から、透明なプラスチックの箱を取り出した 白いカプセル状の薬 洋介はすぐに箱から薬を取り出し、陽斗の口に入れた 「大丈夫か?」 陽斗は苦しそうに飲み込み、目を瞑った 「おいっ陽斗!目覚ませ!」 「バァカ~。死んでねぇよ。目閉じたくらいで人を勝手に死なすなっ」 まだ息は荒いがピークは過ぎたらしい しばらくすると陽斗は平常心を取り戻し、立ち上がった 「もう大丈夫か?」 「あぁ一時は死ぬかと思ったけど、このとおりもう大丈夫。心配かけて悪かったな」 「も~う。本当心配したんだぞ、」 「無理すんなよ」 龍太郎が肩を叩きながら言った三人が屋上に上がると、彼女が来ていた
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