月と太陽

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学校に着き 屋上に向かう 「おはよ~」 「…………」 「っ独りかよ…」 屋上はシーンとしていて 青い空だけが輝いて見えた 屋上の白い壁に体を下ろしため息をつく たまに思う オレはホントに生きてるんだろうか? 神様が操り人形みたいに、オレを操作してるんじゃないかって でもあんまり深く考えず 気づいたときには忘れてる バンッ 屋上の窓が突然開いた 少し背の小さい女の子が 泣いていた 横顔しか見えなかったけど、ストレートでさらさらの髪が風に揺れていた 「おいっそこの女」 その時初めてオレの存在に気づいたのか 慌てて涙を拭った 「あっ…」 「泣くなら他で泣いてくれる?ここオレの場所だから」 陽斗は冷たく目を反らした 「ごっごめんなさい…」 と彼女は一礼し屋上を後にした 陽斗には彼女が泣いている理由が気になっていた 言葉とは裏腹に 彼女の泣き顔が 心の中に引っ掛かっていた
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