chapter-1

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彼女の出会いは 携帯サイトの中のチャットだった 顔も声も判らない人々の中で 彼女に出会った 住んでる場所も離れてた 二人をつなぐものは チャットだけだった 何度もチャットで会ううちに 僕は彼女を独占したいと思うようになった そして・・・ 僕と彼女はチャットの中で 彼氏と彼女になった 現実は・・・きっと出会うことのない二人 それでも 良かったんだ・・・その頃は・・・ 僕は ある日 彼女にアドレスを教えた そこから 僕たちをつなげるものはメールと電話が増えた もっと知りたい・・・ つながりが増えて 彼女との時間が増え、思いは膨らむばかり・・・ その当時 僕はカメラ機能のついた携帯を持ってた まだ 今みたいにカメラ付きなんてなくって 彼女も持ってなかった 今なら気軽に写メを送りあえるけれど 当時は困難だった 彼女がどんな人なのか どんな髪型なのか・・・ 考えてはモヤモヤし・・・ ある日、彼女に頼んだのは プリクラでもいい、写真でもいいから 僕の家に手紙で送ってもらうことだった 最初彼女は 困惑していた そりゃそうだ 今まで ネットでの繋がりから 話だけの関係が 急にリアルに変わろうとしていたから・・・ でも 彼女はちゃんと写真を送ってきてくれた その手紙が届いた日 僕は早速 写メを撮り 彼女に送った お互い なんだか その日の電話は緊張したのをお互い覚えている 住んでいるところは 離れていた どこか休みで会いに行くと 彼女に伝えたら 彼女は実家にいるから・・・といわれた ちょうど彼女は 彼氏と別れたあとで GWに彼氏と出かける予定で休みを取っていると聞かされた この機会は逃すわけにはいかない・・・ だから 思い切って言ったんだ 「オレ 一人暮らしだし 遠いけど ちょうど祭りもあるから おいでよ」 と・・・ 彼女は 少し考えるといって 後日 GWに 僕のところへ来ることになった 一気に 僕のテンションも上がり その日が待ち遠しかった それが・・・ まさか あんなことになるとは思いせず・・・
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