狂い桜

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藤堂平助 「暇だな~…」 俺が羅刹になってから一週間が経った。羅刹になってからは生活が大きく変化して、明るい内は寝て日が沈むと起き…なんていう人間とは逆な生活。まぁ慣れちまったけどな。その中でも一番楽しみな時間があったりする。 藤堂平助 「やっぱ夜桜は綺麗だな…」 俺の楽しみは夜の月に照らされて輝く桜を見ることだった。 今の俺には戦うことしかできないから…せめて心は優しくありたい…。人間でいたい…。 俺は縁側で桜をながめながらいつも通りボーっとしていると 雪村千鶴 「平助君…?」 そこには千鶴が居た。こんな時間にどうしたのだろうか? 藤堂平助 「よう、千鶴。こんな時間にどうした。まさか何かあったのか?」 俺は千鶴を見て首を傾げる。 千鶴は慌てながら首を横に振り言葉を続けた。 雪村千鶴 「ち、違うの!!ただ…眠れなくて…」 俯きながら俺と目を合わせようとしない千鶴。たぶん自分の責任で俺が怪我したって引っ張ってんだな…。
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