93人が本棚に入れています
本棚に追加
少しの時間の沈黙。
きっと千鶴も何を話していいのかわかんないんだろうな。
猫
「みゃ~」
雪村千鶴
「あ、猫……」
桜の木の下から猫が出てきた。どっからか入ってきた野良のみたいだった。千鶴は縁側から降りて猫の近くに行き猫を撫でた。猫は喉をならして千鶴に寄り添う。……あの猫になりてぇ。
雪村千鶴
「平助君もおいでよっ。可愛いよ?」
…無邪気に笑う千鶴の方が可愛いよ…///
俺も千鶴に言われた通りに猫に近寄った。
猫
「シャァァっ」
だけど猫は俺を警戒してれみたいだった。落ち着かせようと猫に手を伸ばす。だが…
藤堂平助
「いっ……!!」
猫はまるで化け物を見たような目をして俺を引っ掻き逃げていった。このとき俺は思い出した。"俺は人間じゃない[[化け物]]だ"と…
最初のコメントを投稿しよう!