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9月15日(水)
ふと空見る。
何か思うことがあった訳じゃない。ほんの気まぐれで見上げただけ。
そこにはいつもと変わらない青空が広がっている。
俺は放課後を告げる独特の音に耳を傾けながら青空をじっと見続けた。
やがて音が鳴り止むと部活をしている人の声や音が聞こえる。
俺は、その音を聞きながら空を見続ける。
不意に屋上の扉が開く音がした。
琴乃「うわっ、風強い…」
風で捲り上がりそうになるスカートを手で押さえながら俺の方へやってくる、一人の女の子。
柊 琴乃…俺の幼馴染でありクラスメイト。
良くも悪くも俺の世話を焼きたがる。まあ、少し抜けてる所があるからいつも失敗しているが…
琴乃「やっぱり、ここにいたんだね。探したんだよ?」
俺の前に来て怒っているような仕草をしている琴乃は、俺を探していたようだ。
琴乃「どこにも居なかったから先に帰ったのかと思ったよぅ。」
俺を見つける事で安心したのか表情を緩めながら何処か嬉しそうに話す。
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