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人類が宇宙へと進出して数十年。
宇宙にはいくつものスペースコロニーが建設され、月面には新国家「アテナ」が建国された。
月は人類第二の大地として、多くの人々が暮らすようになっていた。
だが地球統合政府とアテナの関係は次第に悪化。ついには地球と月の戦争という最悪の事態を招くこととなった。
開戦当初、戦局は統合軍が有利に進めていた。
大多数の宇宙艦隊による物量戦。誰もが地球軍の圧倒的勝利を予想していたが、アテナ軍は大きな反撃に出た。
宇宙用人型機動兵器「パワードトルーパー」の開発である。
より宇宙空間に適応した兵器であるパワードトルーパーに対し、対する統合軍の「マルチファイター」は、戦闘機に手足が生えた程度の代物でしかなく、統合軍は圧倒されていった。
だがアテナは地球への侵攻は行わず、徹底して「自国防衛」の姿勢を通していた。
対する地球統合政府も、パワードトルーパーによる返り討ちを懸念し、手が出せずにいた。
月と地球は冷戦状態にあった。
開戦から1年半。月と地球は未だに冷戦を続けており、治安が悪化した宇宙には宇宙海賊が出没するようになっていた・・・
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