先生とオレ

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“先生… オレ… 好きな奴が      出来たんだ。” 魅惑の愛を捧げます。           *1 ここは多並耶高等学校の保健室。 ちなみに男子校。 其処で、 一生一代の告白をした。 「ほほう。で、どの学校の子なんですか?」 オレの知っている先公の中で、この保険医は一番信頼できるやつだ。 だが、信頼がいくら厚くても それとこれとは話が別だ。そう易々と教えるわけにはいかない。 「それは…まだ言えねぇんだ。」 そう言ったオレの顔を覗き込むと 保険医、田宮 箕稜(たみやみかど)は優しく笑った。 「大丈夫ですよ。誰にも言いませんから、教えてくれませんか?」 ミヤミ(保険医のあだ名)は微笑みながら オレの前に温かいココアを置き、 熱いので気を付けてくださいね。 と付け加えた。 こいつになら言っても大丈夫かもしれない。 オレはどこかでそう思ってしまった。 そして、言ってしまった。 .
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