先生とオレ

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5時限目、1日でもっとも憂鬱な時間だ。 オレは気晴らしに窓から外を眺めた。 今日はすごくいい天気だ。 グラウンドでは隣のクラスが体育中で、持久走をしていた。 そのクラスにはオレの好きなやつ、奏瀬 維斗がいる。 あいつは気だるそうに1人木陰にいた。 クラスのやつらが近づいてきては、 あいつは冷たい態度であしらっている。 そういう姿にオレは惚れたんだ。 そんなコトを思い返してるうちに 5時限目の終わりを告げるチャイムがなった。 外を見るとあいつの姿は消えていた。 「ミヤミ。遊びに来てやったぞ。」 ガラッ… 誰もいない。 ミヤミがいないなんて珍しい…。 …ん? もしかして… 保健室のベッドを覗くとミヤミは優雅に寝ていた。 それをオレは叩き起こした。 「………ん…朝、比奈‥?」 ミヤミは目を擦るとオレの名を呼んだ。 今さらだがオレの名前は 朝比奈 滴(あさひな しずく) 大体のやつらは朝比奈、滴ちん、あさひ と呼んでいる。 「な‥に寝てんだ!それでも教師かァ!!」 オレの声を聞いたミヤミはもぞっと動くと 目を開き、しばし見つめ合った後 また布団に潜り寝息をたてた。 ちなみにミヤミはなかなか起きない。 ミヤミを起こすのは至難の技だ。 「…っ‥この◎※●@*&☆§▲〓ゑ≦∴£#&℃♀!!!!!!!!!」 ※皆様が不快な思いをされる可能性があります。 しばしお待ちください。 .
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