先生とオレ

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「告白してみればいいじゃないですか」 と、ミヤミが平然と言ってのけた。 オレはしばし固まったまま ミヤミを見つめた。 「あほかテメーはぁ!!」 フラれるに決まってんだろぉ!!! とオレは叫んだ。 ミヤミは耳を塞ぎにこやかにこう言った。 「でもこのままじゃ何も進展ありませんよ?」 たしかにそうだと思い、 そして今オレは奏瀬 維斗に気持ちを伝えに向かっている。 奏瀬がいた。 幸運なことに奏瀬は1人だった。 「奏瀬。ちょっと来てくれるか?」 勇気を出してそう告げた。 すると奏瀬は 「…ち……。」 舌打ちをした。 とりあえず呼び出しには成功した。 これからが大事だ。 「奏瀬…「つかお前誰?」 グッサー 「朝比奈 滴。」 「ふぅん。で?」 キツい… 胸が痛ぇ。 「奏瀬のコトが好きなんだ。」 オレは言った…!! 鼓動が早くなる。 「あっそ。」 驚かない上に冷てぇ こうしてオレの片想いは幕を閉じた。 .
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