先生とオレ

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「変な冗談やめろよ。」 オレがそう言うと ミヤミはオレの腕を掴んで 壁に押し付けた。 ガタタ…ッッ ミヤミは覆い被さる様にまた、オレにキスした。 「冗談なんかじゃないんですよ。 僕も生徒なんかに手なんて出したくなかったです。」 そう言うとミヤミはオレの胸板を撫でた。 「やめろよ…ッ」 睨み付けるとミヤミは ふっと笑い、オレの腕を放した。 「キスはしちゃいましたが、まだ手は出しません。」 そう言い、ミヤミはフッと笑うと いつもの様に珈琲を煎れ、オレの座っていた席に置いた。 「意味わかんねぇ。」 「そのままの意味ですよ。手を出すのは僕の事を好きになってもらってからにします。」 オレが睨み付けると ミヤミはそう言って珈琲に角砂糖をいれていった。 そして口を開き、 冷めてしまいますよ? と言った。 「そんな物いらねぇよっ」 オレはミヤミを睨み付け、保健室を出ていった。 こんなトコ     もう来ねぇ…っ 「気色悪ぃ…」 そう言ってオレは ミヤミにキスされた唇を袖でゴシゴシと拭いた。 .
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