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‥‥静かな空間。 目を閉じて肩の力を抜き、ゆっくりと息を吸って吐く。 何も無いところで、少しの風が起きて前髪が揺れた。 空気を感じ取る。 そのことだけに今は集中する。 ――――タタタタッ‥‥ 何かが走って近寄ってくる。 音が聞こえたと同時に銃を一回転させて右手に握り、後方に飛んでくるりと宙返りしながら弾を放つ。 パンッ、パンッ! 「っ‥‥ぁ‥‥」 弾は黒い人型物体の右目と右眉を貫いた。その物体は右目を抑えながらそのまま襲い掛かる。 左右からも、来る。 「‥‥」 無言で着地したままの低い体制で銃を構える。 左右から来たそいつらはルイ目掛けて長い銀の棒を振る。恐らく剣であろう。 しかしルイはまた飛んで避け、物体たちはお互いの腕を切り落としあった。 ルイは着地した反動で地面を蹴り、前方から攻めてきていた物体の視界の下に斜めに入り込んだ。 ダンッ!! そのまま右足を踏み込むと同時に、物体の顎に肘を入れる。 そして隙ができたところに素早く銃で喉を撃つ。 ベチャッ‥‥ 返り血のような黒い液体が、ルイの頭からかかる。 喉を切られた黒い人型の物体は、そのまま一瞬で消えた。 『――――プログラム終了です』 機械の音声が響く。
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