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「…来て」
テクトはアイルを引っ張り村長の家から出れば歩かず走って村の近くの森にアイルを連れていった
森には固いものと固いものがぶつかり合った音が聞こえアイルは一瞬何かわからなかったがその光景を見ればすぐにわかった
―――民族衣装を纏った自分より小さく小柄な少女が巨大な熊のような魔物と剣だけで戦っていたのだ
少女の肌は日の光りにあたった事のないように白く灰色の髪をポニーテールにしていて目は血のように紅かった
その目は光りを放っていなくまるで死んだ魚の目のようだった
アイルは少女が戦っている事を唖然と見ているしかできなかった
巨大な熊のような魔物と少女の力の差は圧倒的だった
少女は手に掴んでいる剣で魔物の足を意図も簡単に斬れば魔物の血飛沫が飛び散り魔物は叫び声を上げ斬られた足を両手で触れ少女に向き直ると攻撃しようと襲い掛かる
少女ば魔物の攻撃をかわすと魔物の背に乗り魔物の喉に剣を突き刺した
魔物はゴギャアと声を上げると地面に倒れた
少女は魔物が倒れるギリギリと所で木に飛び移った
そしてアイルと目が合った
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